キロッツ (kirots) と 302:SKOOL
 
ジャパニーズカルチャーを音楽で体現したアイドルとその事務所
DISCS


『302:SKOOL The collection』


もろパフューム‘strawberry lemonade / bye bye’
同事務所だが新曲なのでコンピには未収録



rb free episode(feat. ビジュー)/‘ストロベリーレモネード’


Soap (Rb Bb Mix) / ホヨン(kirots)
V.A(オムニバス) / The collection ('08 / 10 / 10)  
●デジタルダウンロードのみの販売

 2007年11月27日、面白い記事を見つけた。それは「こんにちは!302:SKOOLです」からはじまるもので、事務所による新たなオーデションの案内だ。以下が続く。

「この度、わが社302:SKOOLでは、新人女性グループの新しいメンバーを募集します。現時点で3人集まっていますが、さらに追加していく予定です。今後の活動はパンドラTV、OST、ドラマなどで08年にはファーストCDを作る予定です。」

そして、その後は302:SKOOLに関わったプロデューサー達の略歴がこと細かく書かれており、最後にオーデション審査、応募方法と応募テンプレート、メールあて先が記載されいる。この07年、所属アイドル『KIROTS』は怒涛の連続シングルを敢行しており、‘ダンスダンス!美女はつらいわ~’が10月に、‘YEAH! YEAH’が11月22日に発売されたばかりだったので、この11月末の募集はキロッツの名前があっての募集なら合点がいくが、メインどころかKIROTSの名前が一つもあがっていないことから、メンバー脱退や何かしらのアクシデントがあってキロッツというグループの存続が難しくなったと推測できる。この後、キロッツはメンバーが写っていないアニメジャケでクリスマスシングルを12月に発売し自然消滅する。





 今回紹介する、『302:SKOOL The collection』
というオムニバスは、それから1年後の08年10月に発売された同事務所が企画したアルバム。前述の通り、募集をかけた結果、キロッツ結成時の日本でのモーニング娘。人気がとうに沸点を超えてしまっていたため、韓国でのJカルチャー依存ローティーンが皆無だったようでアイドルグループを作るという事務所の計画はご破算となった。このアルバムを聴けば302:SKOOLに集まってきた音楽は日本文化に憧れる美少女たちではなく、インディーズのおしゃれ系バンドが多かったという結論に気づかされる。ということで日本文化、特に秋葉系やアニメ、J-POPアイドルから色濃く影響を受けて立ち上がった302:SKOOL(名前までAKB 48とそっくり)はHPサイトを一新し、何事もなかったようにインディー系のおしゃれエレクトロのバンドをサポートする事務所に一変したのだ。それは昨今の日本における最先端音楽のメインストリームが女性3人組アイドルユニット『パフューム』の台頭により一気にエレクトロ方面へ接近したのに合わせての転換ともいえる。
 アルバムの内容は記念碑的にキロッツが2曲収録されているが、これはヒットシングル云々ではなくホヨンのソロ2曲をキロッツ名義にしている変り種。その他、収録されている楽曲はインディーズで活躍するユニットや歌手がひとつのCDに集まった感じで、キロッツ在籍時から関わっていたrbとVistee、squearは何らかの形で主軸となっており、ここで302:SKOOL=彼らが頭脳である ということを今更ながら悟った。そして当たり前ながら、キロッツという存在は302:SKOOLのホームページの所属アーティストの欄から消えてしまってるのでキロッツの歴史はすでに終わってしまっているけれども、このコンピに収められている6曲目‘ストロベリーレモネード(元ネタは大塚愛のさくらんぼか?)’はボーカルこそ新生ビジューのピ・チョリン、しかしrbが作ったキロッツの流れを組むサウンドでキロッツの意志、遺伝子=J-POPフリークなサウンドとのミクスチャー)はまだまだ脈々と生き続けているって訳だ。






1.私の願い クリスマス
KIROTS(キロッツ) / クリスマスプレゼント  ('07 / 12 / 13)
●デジタルシングル(ダウンロード)のみの販売

 この年のプロダクトチームはノリにノっていたのだろうクリスマスソングまで作ってしまった。メディア露出をしない秋葉系アイドル『キロッツ』は定期LIVE型客集めスタイルをとっており感謝の気持ちを込めて作られたクリスマスシングルはファンにとって至れり尽くせりなプレゼント。‘私の願い クリスマス’はブレイクに「サンタが街にやってくる」が飛び出す遊び心あふれるナンバーだが、一方2曲目‘メリー キロッチュマス! (Squear Mix)’は、なんだか寂しいメロディとエコーでこのままキロッツが終わっていくような一抹の不安を覚えてしまう。




『YEAH! YEAH』
KIROTS(キロッツ) / OST いちご100%  ('07 / 11 / 22) <MLCD-0191>

 久々の音盤発売。
日本の人気アニメ『いちご100%』の韓国放映版の主題歌を彼女達が歌う。オープニングとエンディングを含め4曲を収録。ホヨン以外、メンバーが変わっている。
 






‘ダンスダンス!美女はつらいわ~’


やたらと告白


恐怖の歯科
KIROTS(キロッツ) / ダンスダンス!美女はつらいわ~ ('07 / 10 / 9)

●デジタルシングル(ダウンロード)のみの販売

 シングル連続発売から3ヶ月の間をとって発売された6thシングル。
それにしても07年のキロッツの動きはめちゃくちゃ活発ですな。しかもどれもバラエティがあって出来がよい。
‘ダンスダンス~’はコラージュされた声がかわいいポップナンバーでK-POPではあまり見られないタイプなのでやはりJ-POP寄りということになるか。2曲目‘やたらと告白’も前述の‘ダンスダンス~’つながりのエレクトロポップでキロッツが進化していっている(プロダクト面でも)のが体感できる1曲。3曲目は‘恐怖の歯科’という風変わりなタイトル。会心の一撃といったユーモラスな内容とメロディの良さが聴くものをわくわくさせる佳曲で、かなり低年齢のメンバーも参加したドラマ風MVなどアリなのかナシなのか分からないがここまでやってしまういさぎよさには感服する。






My everything ~

ホヨン(キロッツ) / My Everything~  ('07 / 8 / 7) 
●デジタルシングル(ダウンロード)のみの販売

 怒涛のシングルリリースの後はメンバー、ホヨンのソロシングル!!
透明感のあるホヨンのウィスパーボイスを生かした3曲を収録。1曲目タイトル
‘my everything~’は302SKOOL所属アーティスト『Vistee』のプロデューサー『squear』とヨーロッパで活躍している『DJ:6』がコラボして出来たハウスナンバーでネイバーカフェのバックミュージックとして使われた。2曲目は2ndシングルにも収められ映画『花美男連鎖テロ事件』でも挿入歌だった‘ダンスは星明りの中で’のJ.Hill ミックス。3曲目‘Soap’も上記と同タイプのアンビエントK-POP。




‘時間は後悔を残した’


   ‘後悔で残された時間’ 
(1の別バージョンで末っ子新メンバー
ハヌィとホヨンのデュエットバラード )
KIROTS(キロッツ)/時間は後悔を残した,後悔で残された時間 ('07 / 7 / 27)

●デジタルシングル(ダウンロード)のみの販売

 ‘時間は後悔を残した 後悔で残された時間’。
2nd‘Heart’と同系統のおセンチK-POPをすこしスローダウンさせたナンバー。日本で活動しているマイナーなアーティスト『キゲン』に参加してもらっている辺り、Jカルチャー崇拝者であるプロダクション、メンバーにとって日本語は=おしゃれという感覚であろう。2曲目は同曲の主軸メンバー、『ホヨン』と新メンバーで末っ子の『ハヌィ』のデュオバージョン。コーラスが合う同タイプの声ということでこの2名の選出か。






Heart (Rb-Free Ivorydayz Mix)

KIROTS(キロッツ) / Heart (Rb-Free Ivorydayz Mix) [Single]  ('07 / 7 / 23) 
●デジタルシングル(ダウンロード)のみの販売

 2ndシングル‘Heart’のリミックス第2弾。
今回はバックトラックにHIPHIP+スパニッシュギターを散りばめBPMを落としたスローなテンポでリミックス。2分20秒を超えた辺りから、スパニッシュギターのスクロークが速くなり一気にスピードアップするアイデアはなかなかでステージで一際映えそうなアクセントとなりえる。




‘Rockin' It’


‘Go Go Punch’
KIROTS(キロッツ) / Kirots 4th Single 外傳 Rockin` It [Single] ('07 / 7 / 11) 
●デジタルシングル(ダウンロード)のみの販売

 今までになくロック。今までになく熱い。
キロッツ結成以来、初めてのハードロック・メタル歌謡で新しくメンバーを加え7人編成で臨んだ最初のシングルということで気合が入っているのか。タイトル
‘Rockin' It’は最高の出来で、ハードロックギターが唸った後フェイドインするベースとドラムに、‘Rockin'it Rockin'it Rockin'it Rockin'it~’とキロッツのかけ声が入る面白い展開のナンバー。モーニング娘ファミリーでこんなタイプ歌あったようなJ-ROCK+秋葉系ゴスロリ+モーニング娘をMIXし昇華させた名曲。続く2曲目‘Go Go Punch’もダンスビートではないロックバンドで使われるような激しいドラムイントロから始まるハードコア歌謡でこういうのは韓国歌謡では少ないのでなかなか良い。Jカルチャーへの憧れからキロッツが生まれたならこの2曲は一つの到達点といえるかもしれない。



1.私の願い クリスマス

Heart (Rb-Free Humming Remix)'

KIROTS(キロッツ) / Heart (Rb-Free Humming Remix) [Single]
  ('07 / 7 / 5) 
●デジタルシングル(ダウンロード)のみの販売

 3月に発売された2ndシングル‘Heart’のリミックス第1弾。
前回の2曲目メンバー、ホヨンのソロ‘ダンスは星明りの中で’にfeatされていたSoloshowが手がけたリミックスVerで、クラブダンスなJAZZピアノをスパイスによりビートが効かせ蘇らせている。




‘お掃除シュンシュン'

KIROTS(キロッツ) / お掃除シュンシュン ('07 / 5 / 16)  <MLCD-0169> 

 2007年下半期で最も人気のあったドラマ『コーヒープリンス1号店』でユン・ウネの携帯電話のベル音がこの“お掃除シュンシュン”だったそうで、それはそれで話題だろう。日本のニュアンスだとお掃除シュッシュじゃないのかなあ。このキロッツ3rdシングル、いよいよメンバーはユミ、フィジョン、ヨンジュ、ホヨン4人となった。コスチュームは完全にアキバのメイド服。4人のポッチャリさんが可愛く踊るMVも見ものだ。歌が下手だなあと前々から思っていたがイントネーションをよくよく聴いてみると、モーニング娘の歌唱にそっくり。ということはJ-POP歌唱のためにわざと、ああいう下手に聴こえる歌い方をしているのだ。納得がいった。さて今作はあるゲーム音楽の主題歌になったそうで、なるほど出来がアニメソング。2曲目“びっくりバブリガム”はJ-POP風。3曲目“Universe”ロックギターが印象的な浜崎あゆみ路線のJ-POP。日本のガールズグループファンの間で謎となっている彼女達、公式HPもなくニュースでも取り上げられないところをみると、ジャパニーズカルチャー好きのコミューンで育てられたアンダーグラウンドアイドルという位置づけが見えてくる。所属事務所である302:SKOOLもHPではTOP画面のみでキロッツの紹介もなし、連絡先のみを記載している。怪しい....。この後、オーデションで新たに3人がメンバー加入。



 CD



‘Heart'

KIROTS(キロッツ) / Heart  ('07 / 3 / 12)  <MLCD-0150>  

 06年、不思議なカエルのケーキで、デビューしたキロッツの2ndシングル。MRをのぞき3曲が収録されている。このキロッツ、韓国のHP上でもあまり詳しく紹介されておらず非常に動きが見えにくい。まずメンバー構成が一人減って7人に。楽曲は前回のK-POPサウンドよりぐっとラテントロットタイプに変化。シュガーの3集あたりに近い。このタイトル曲を聴く分には韓国のモーニング娘という売り出しではないのに気付く。どちらかといえばAKB48などの秋葉原アイドルにその影響がみられる。しかし歌がひどい。高校生のカラオケ部屋を録音したみたいだ。それでもそこにまた可愛らしさがあったりするのだが。今回はMVもフリフリのついたメイド服に近い衣装で踊っていて、服のスポンサーがhttp://www.mokomoco.com/といって日本のコスプレを専門に販売するお店。2曲目は“踊る星明かりの中に”は正当なJ-POP(?)なナンバー。3曲目“Fly High”は前作に近い、掛け声がある可愛いK-POPで、この一曲の出来はなかなか良い。この2ndシングル発売後、メンバーのユニとソンミ、ジョンイムが学業集中のため脱退してしまう。


第2期キロッツ

CD



‘不思議なカエルのケーキ’




KIROTS(キロッツ) / 不思議なカエルのケーキ  ('06 / 11 / 20)  <MLCD-0127>

 『韓国版モーニング娘。』というフレコミでデビューした14歳~21歳からなるコスプレ少女8人組の6曲入りマキシ。
 メンバーはメインVo、“ホヨン(14)”と“ヨンジュ(14)”ドラマの主題曲を歌ってすでに沢山のファンがいる“ユミ(17)”と“ヒジョン(17)”“ミユ(18)”“ジョンイム(19)”“ボラ(21)”“ソヨン(21)”という構成。完全に日本あってのグループなのk-pop的要素は薄いかな?と思いきや、その素人臭さやチープなトラック、最近少なくなったアイドルらしい掛け声など好感が持てるところは多い。音もモーニング娘。というよりテクノ歌謡だ。i-13の二の舞を演じないように願う。まあ、これでこけてもメイド喫茶で採用されそうだが...ジャケはシールになっており中のインナーはメンバーごとに8タイプ存在する。頑張って集めてちょ。
補足として、写真に写っているウンジは同所属事務所のバンド『Vistee』のボーカルなのだが、デビュー直前 ミユがクビになった(下記参照)ため、急遽MVとジャケ写に参加させられた。







左が噂のミユちゃん。う~ん(笑)

キロッツのmy spaceでは
かなり、きつく書かれており
それならmy spaceにわざわざ載せなかったらいいのに?
と思うが、結成からデビューまで
みんなと一緒に頑張ったミユちゃんだったが
練習をさぼる癖(休む)があり、
3度の警告も守れなかったのでクビにしたと書いてある。
爆笑。

(C)Copyright 『K-POP GIRLS DISC FAN』 1999~
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