イ・ユンジョン
 
イ・ジョンヒョンの師匠が『猟奇ポップ』の伝道者へ
DISCS


『六感』


Seduce(MV)”動画提供:54mphさん


Call Me”動画提供:54mphさん
イ・ユンジョン / 六感 ('01)   <DK 0155>

イ・ユンジョン。95年突如インディ・シーンから『ピピバンド』というロックグループの女性Voとしてデビューした彼女。それまで、NEXTやシナウィなどハードロック・メタルを基礎とした男性グループは80年代末からいくつか存在したが、現在の『モダンロック』と呼ばれる類のしかも紅一点としては、イ・ユンジョンがはしりといえる(ジュジュクラブのデビューは96年)。その後、ピピ・ロングストッキングと改名、一気にパンク化し96年に2集、リメイクを発表したが97年彼女のソロデビューとともにバンドは消滅。その初ソロアルバム『進化』は、バンド仲間タルパランなども参加しテクノ・ジャングル・アンビエントなどをミクスチャーした前衛的なアルバムで“歌もの”というよりは、サウンドに重きを置きそこに声が楽器の一部として乗るようなアプローチであった。この路線は99年イ・ジョンヒョンが開花させ、テクノ歌謡の一時代を作った。そして、それを横目で見ながら01年、新しく復活したイ・ユンジョンが挑んだものは、大転換の『猟奇ポップ』であった。ユン・イルサンを総合プロデュースに迎え、演歌のようなメロディにダンスビートが絡み合う韓国独特の音楽世界で、俗に言う『ダサかっこいい』と呼ばれるもの。ヤング・タークス・クラブにいたイム・ウンソンもソロではこの路線で活動していたし、KOYOTEも然り、チェ・ジョンアンもダンスビートはさらに進化していたが基本的には同じタイプ。このなんとも言えない艶かしいサウンドは一度聞いたら病みつきになりそうで、彼女のタイトル曲“Seduce”はまさに同系の真骨頂だ。もう一つの特徴としてアンダーグラウンドヒップホッパーで、女性グループ“FOX”や女性ソロ“RIN”のサウンドメイキングにも大きく関わっている3534ことユン・ヒジュンが参加していることが挙げられる。彼が加わることで演歌=トロットな色物ソングをしまりのあるRAPで外観を整えている。それが後続曲の“Call Me”。さて、いかにも強烈なインパクトを残したイ・ユンジョンであったがヒットには至らず、その後アルバムを発表せず、02年にユンイルサン作品集、07年にOST盤『こんにちは神様』に参加し、精力的に音楽活動をしている模様。





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