f(x)
 
少女時代の妹的な大型新人女性アイドルグループ
DISCS


『Chu』



‘Chu’



『NU ABO』



‘Nu ABO’


ヴィクトリア


アンバー


ルナ


ソルリ


クリスタル



『라차타 (La Cha Ta)』デジタルシングル
2009.09.01



『chocolate love』デジタルシングル
2009.10.07



OST盤『天下無敵イ・ピョンガン』
2009.11.18
F (Luca + Krystal)1曲参加



『じゅろりん動物探偵』1曲参加
2010.05.03



OST盤『見るほどに愛嬌満点』デジタルシングル
2010.03.23
‘愛してる愛してる’1曲



 f(x) / First Single ('09)   SMCD - 193

 F(X)は新しいSMエンターテイメントのグループである。クリスタル(15)とソルリ(15)、ルナ(16)、ビクトリア(22)、アンバー(16)の5人で構成されている。




 まったくのところ私のミスであった。つまり、台湾系米国人である
アンバー(エムボ)を、今の今まで男性と決め込んで、新しいタイプの編成だ!メンバー間のコミュニケーションが大変だろうななど勝手に妄想していたが、みなさんご存知の通りアンバーは女性。
 リンキン・パークのラッパー、マイクシノダを崇拝する彼女、テコンドーとバスケも大好きで、米国ロサンゼルス在住のとき2007年SMグローバル オーディションに合格した。
クリスタルは少女時代のジェシカの実妹で小学校4年の時にンフランシスコに住んだ経験がある。ソルリはドラマ『ソドンヨ』『愛は奇跡が必要』などにも出演していた子役スターだった。リーダーであるビクトリアはチンタオ出身の中国人で6才の時から北京武道学院でバレイからアクロバティックまで多様な踊りを習って鍛えた柔軟性のあるダンスが魅力。声楽家のお母さんを持つルナも芸能プログラム『真実ゲーム』で‘ウェーブ少女’として話題になったタレント出身者。
 このように、メンバーの出身が米国・中国・韓国というこれからの市場を見越した新しい戦略をSMエンタは考えているのだろう。





 
エフエックスの正式名称は‘関数式’を意味する数学記号‘f(x)’。xの値により結果が変わる数式のようにメンバーが多様な才能と魅力を土台に韓国だけではなくアジアで多彩な活動を広げるという意味が込められた。同時にfはflowerの弱者、xは女性染色体(XX)のxを指摘、女性を連想させる花のようにf(x)もアジアを代表するホットアイコンに成長して最高のアジア ポップ・ダンス グループになるという抱負も表現。
 デビューは2009年9月、‘
ラチャタ(Lachata)’というデジタルシングルだった。





サウンドは、ワンダーガールズtell me以降主流となった80年代ディスコサウンドとは一線を画し、エレクトロダンスの中にどこかゆったりめのグルーヴ感が漂っている。これは
アンバーのRAPに独特な間があることも起因してると思う。
 前哨戦である‘
ラチャタ(Lachata)’はお披露目的にいくつかの音楽番組に出演したものの、10月デジタルシングル‘Chocolate Love’を挟み本格的な音盤デビューは11月となった。
 タイトル曲は‘
Chu~♡’。3曲入りなのでほぼシングルの扱いだが、これを起爆剤に音楽番組に出まくった。サウンドはこれまた他のグループにはない、グルーヴのあるキッチュな歌で、『キスで眠りから覚めた童話の主人公をモチーフに好奇心いっぱいの少女のトキメキと期待』を歌詞にしている。中盤、ラテンビートに乗ったアンバーのRAP、ヴィクトリア転回など見せ場が多い。私もこの曲から彼女たちを知ったのだが、なるほど2NE1出現後、フォロワーが溢れかえるなか、f(x)は違う次元で未来のKポップを作っているなと思った。



 

 しかし、活動開始の11月末には
エンバークリスタルソルリの3人が新型インフルエンザにかかってしまい、余儀なく活動縮小。
 年が明けて2010年。初頭には、先輩グループ『少女時代』が‘Oh!’でKポップ界を席巻。その次に女性グループとしては『KARA』が‘ルパン’で時間差ながら大成功を収め、それにすがりつくようにJYPエンタから一時帰国したワンダーガールズ、4 minutes、miss A、そしてafter schoolに新人sisterやsecretなど女性アイドルグループの放出はとどまるところを知らなかった。
 
f(x)はというと、この激戦区に5月頭、The 1st Mini Albumとしてタイトル‘NU ABO’でカムバック。
 これまた新語なのか『新しいイェッポ(可愛さ)』ということである。
 サウンドはさらに独創性を増し、基本ワンコードのなかメロディが高揚していくKポップの醍醐味が五感にビンビン来る。歌詞は『先輩、ちょっと聞いてくださいと男友達の相談をする』、やはり前作に続きのティーンの恋愛がテーマ。





 こういったサウンド傾向は個人としてはめちゃくちゃ嬉しい。ハングルの発音が生かされたダンスビートの佳曲といってのいいのではないだろうか。作・編曲は外国勢に任せ、歌詞のみSMエンタの重鎮ユ・ヨンジンの手によって作られた。
 この
f(x)にしては3度目のチャレンジとなるTV活動用シングルだが、カムバック時のファンの反応も徐々に大きくなっているし、チャートアクションも5位前後まで昇りつめ、ミューバン上半期ランク29位というそこそこの結果を残したので、ますます今後が楽しみなグループである。
 余談としては
ヴィクトリアがMBCの擬似結婚生活バラエティ『私たち結婚しました』に出演し人気男性グループ2PMのニックンと共演、話題となる。あと、アンバーが活動期後半に足首を損傷。TV出演を断念し残る4人で活動を続行した。



 

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