ブラウンアイド・ガールズ(BROWN EYED GIRLS)
 
コンセプトごとに大変身するガールズグループ
BIOGRAPHY



『SOUND-G』


‘Abracadabra’


‘Candy Man’

軽くインタビュー





ブラウンアイド・ガールズ / 3集 ('09) <CMCC-9139>


  ブラウンアイド・ガールズ(以降ブラアイ)。2006年デビューの時、女性アイドルは冬の時代で、彼女たちは実力がありながらも売り出し方を当時、一世を風靡していた男性Voグループ『sgワナビー』流パワーボーカル(エグイ歌唱法)に沿わせるしかなかった。この流れは、SEEYA,Gavy NJ, ブラアイといった3大女性版sgワナビーを生み出し、ガールズ冬の時代にヒットを飛ばす。イ・ヒョリまでこの路線に一瞬方向転換したときはさすがに物悲しくなってしまった。
 時は07年。ワンダーガールズの‘tell me’がお茶の間を巻き込む社会現象的ヒットとなったため、その後、パワーボーカルに媚びなくても、大きい事務所は少女時代、KARAといったガールズ特有の可愛いメロディや振り付けで人気を得るグループを多く輩出していった。第2次ガールズブームの襲来である。そのブームは同時に80年代復古ブームのあおりも受けており70年代後半から80年代初期に世界的に巻き起こったテクノ・ディスコサウンドやファッションを見直しそれがそのまま現在進行形のK−POPと合体。売れる必衰アイテムに。


 そんな中、見事にポリシーさえも捨て去った世渡り上手なグループがSEEYAで3集には見事に時代になぞらえた体裁に変化。その次が
ブラウンアイド・ガールズで2集以降はsgワナビーの亡霊を供養し、ミニアルバムを発売する度に、質の高い女性K−POPを展開している。
 前作ミニアルバム‘my style’から7ヶ月後の7月20日、2ndアルバムからは約2年待望の3rdアルバム
『SOUND G』が発売された。このGとはup GradeのGでサウンドが格段に進歩したという意味とGreatという意味を関連させている。その証拠に候補曲が200曲近くあったそうでそれを9曲に厳選させ前作での活動曲‘なぜ(オッチョダ)’‘my style’路線のサウンドをさらにトランス・ハウス系でバチっと包装した‘Abracadabra’は極上K−POPに仕上がっている。



 今回、彼女たちのコンセプトは発売された音盤CDのブックレットを見る限りでは‘My Style’と変化はあまり見られなかったのだが、いざ3集カムバックステージを見て、度肝を抜いた。
ナルシャの1920年代風モダンガールな髪型、ガインのショートカット+ホットパンツ。この2人を機軸に近未来的衣装とセクシーさが加わり、メンバーの個性が強調された。
 ダンスはメンバー+バックダンサー全員の骨盤を動かすエロさ極まりないものだが、新鮮に感じるし、ここまでやればカリスマ性すら感じ、この捨て身の攻撃と気合には脱帽するしかない。
 今回リーダー曲となった
‘Abracatabra’の完成度が想像以上に良いのでクレジットを見ると、作・編曲にローラーコースターのJinuが関わっていて、クラブサウンドの第一人者的彼ならこれぐらいは見事にやってのけるだろう。
 彼女たちが
3集を発売した7月後半〜8月は近年稀にみるガールズグループの激戦地帯(期間)になっていた。大方の予想では、同年初頭、少女時代が‘Gee’を発表しワンダーガールズの‘Tell Me’に近い社会現象を巻き起こしていたため今年は『少女時代』の年になるであろうというのが世間一般の読みであった。しかし彼女たちの活動終了間際、ライバル事務所のKARAがいよいよブレイクし少女時代の双璧となるまで成長。しかもm-netのmカウントダウンでは、少女時代との対決で見事1位を奪取。
 これだけでも事件だったのに5月にはYGファミリーから送り込まれた平均年齢21歳の新人女性4人組『2NE1』が発売したデビュー曲‘FIRE’がデジタルシングルにも関わらず、地上波の音楽番組で1位を獲得したことにより、情勢は一変。
 すべてのルール(例えば大型事務所同士の談合的カムバック調整)が崩壊し引き続き発売される2NE1の初の音盤(CD)ミニアルバムの発売日に、すべての事務所が神経をピリピリしていたに違いない。
 2NE1の1st MINIアルバムの発売は6月29日。くしくも少女時代の2nd MINIと同じ発売日。真っ向対決を余儀なくされた両者であったが、どうみても新時代を切り開いた『2NE1』が歓迎ムードで社会現象的支持を受けている最中であったため、いくつかの音楽番組で少女時代が1位をとった後は2NE1のリーダー曲『I don't care』連続1位の‘祭り’状態になってしまい過去さかのぼってもこの人気はソテジ・ワ・アイドゥルやHOTに近い熱狂的な状況になっている(この2者は男性グループ)。
 そこに時間差で投入されたのが、7月20日のブラアイと30日のKARA。
『Abrakadabra』は7月23日ネイバー国内歌手検索順位で1位になった後、7月26日のSBS人気歌謡カムバック7月30日mカウントダウン、31日KBSミュージックバンクでカムバックステージをこなし、その抜群のステージングが功を奏したのか今回の出来の評価というべきか、7月29日30日のサイワールドチャート、トシラク人気チャート、m-net日刊チャート、ソリバダ人気チャートでそれぞれ2NE1シンドロームに割って入り、1位に輝いた。
 それにしても
『Abrakadabra』のステージは素晴らしい。1つのショウを見ている様なワクワク感は2NE1にも匹敵する。ガインは最近、パク・ジンピョ監督の『私の愛私の側に』に女優としても出演しており、そのあたりの磨きがカリスマ性を増幅させているのかも。そして、いよいよブラアイは8月16日地上波SBS人気歌謡でも、KARA、2NE1、少女時代などの強豪を抑え1位に立った。

 

 
 













ブラウンアイドガールズ / 1集  ('06)


  ジェアナルシャミリョガインの4人からなるブラウンアイドガールズは、ブラウンアイズ、ナオルのブラウンアイドソウルが所属した甲エンターテイメントからその意志を引き継ぐため、3年間の準備期間を経てデビュー。ビッグママに近い歌唱力とミリョのインパクトのあるRAPが『ハイブリッドソウル』と新しく呼ばれている。gavinjやseeyaほどsgウォナビーの影がちらつかないサウンドなのだが最近は3組一緒にされ、かわいそう。
 


 20億ウォンの製作コストのでMVを作り、パク・クンテ、イ・ギョンソプ、ユン・イルサンといった超人気プロデューサーの共同プロジェクトで大々的に売り出した男性3人組『Sgウォナビー』は2004年にデビューし、当たり前のごとく2005年には時代の寵児となり、ドラマの展開に似た曲の高揚に3人の声の掛け合いが爆発的に支持された。


 そのことによってマーケティングはすぐさま女性版Sgウォナビーを作ろうと05年10月に“gavi nj(ガヴィエンジェイ)”翌年06年2月に“See ya(シーヤ)”を送り込み、前者が2匹目のドジョウ作戦でMVでひともうけを狙うが後者シーヤが歌唱力をもっていっきに人気を獲得、新人にして1位を奪取してしまう。そのやりとりの水面下でシーヤに遅れること06年3月にデビューしたのがこの
ブラウンアイドガールズだ。


 他の2組と違って、ジャケに顔が映らない分かりにくい形でデビューし、おおかたの予想ですでにブラウンアイズ(男性2人組)かブラウンアイドソウル(ナオルのプロジェクト)の続編のイメージがつくので、いつものごとくテレビには出演せず地味に活動すると思いきや、実は時代が彼女たちを必要としていたみたいで、シーヤが1位をとりだした辺りから
ブラウンアイドガールズも活発にTV出演をし、後続曲のチョpdとのコラボなど人気も急上昇、シーヤのキム・ヨンジとブラウンアイドガールズのメンバー、ジェアのデュエットソング“to my lover”が夏に発売された頃には彼女たちは歌謡界のメインストリームの中へ。私は、金儲けのにおいとオリジナリティの欠落でガヴィエンジェイもシーヤもあまり好きではない。


 シーヤなどは歌も上手くていいのだが、無理矢理声を引っ張り出してすり減るように歌うのは『自分たちのオリジナリティがこれだからだ』という部分ではなく、ただたんにSgウォナビーが売れたから次に売れるやつを出そうとして作られた感がなんとも芸術性に欠けいやなのだ。その点、
ブラウンアイドガールズの方が好感が持てる実に本格的なグループだといおう。
 

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