99年デビュー、中高生で編成されたバンドの1枚目。韓国ではヒット無しだったが日本のK-POPガールズマニアの間では、今だに名盤として語り継がれている。躍動感溢れるロックリズムは男性ロックトリオ『スプーキーバナナ』によるものでギターのウニョン、ドラムのコッビョルの二人による絶妙なコーラスが、全編にわたり流れる美しいメロディに色を添え、聴きどころが多い。
AIDA(アイーダ)は、スプーキーバナナの女性版という形で1999年下半期、突如TVに姿を現した。メンバーは当時高校生と中学生で、ギターが84年8月2日生まれのチョ・ウニョン(後にLUCYでソロデビュー)ベースが85年3月11日生まれのイ・ヨジン、ドラムスが84年2月3日生まれのパク・コッビョルという編成。
AIDAとはAngels In Destress & Angerを縮めた略。3人それぞれ芸能活動経験済みで6曲目‘クルナッソ(大変だ)’がリーダー曲としてTVなど活動したがヒットせず、次の年に‘RED’という新曲を加えた新装版1.5集『Reload』で再スタートを飾るが、すでにそこには天使のような微笑はなく、オルタネイティヴ・ロック少女としてのイメージで一気に退廃的な雰囲気に変化。
●サウンド
スプーキーバナナなどによるサウンドアプローチはK-POPには珍しく跳ねるようなリズムのなかにしっかりとメロディ、コーラスが息づいており不発に関係なくこれは素晴らしいアルバム。特にウニョンとコッビョルのハーモニーに耳を傾けてほしい。トラック⑩を過ぎると⑪~⑱まで空白18曲目から3曲の隠しトラックに遊び心
満載。
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