ウィンク(WINK)
 
恥ずかしくなっちゃうくらいトロットなツインズ
DISCS


『プクプク』


‘プクプク(照れ照れ)’


‘天生縁分’




single‘天生縁分’









ウィンク(WINK) / 1集 ('08)   CMDC-8323

 しまった。勝手にゲテモノ扱いをしてしまっていた。4兄妹の中で育った1983年6月29日生まれの双子『カン・チュヒ』『カン・スヒ』(25)は歌手より先にコメディアンとしてすでに名が知られている2人。チュヒは03年先にKBS18期公採(こういう言葉は日本にないが放送局でタレントを育てるため募集したの意)タレントとしてデビュー、その後5年間『ギャグコンサート』に出演、スンヒもすぐ後を追い同番組で優れた声帯模写を披露し話題となった。今回、彼女たちがそういった過去の芸暦をストップさせ臨んだのが『歌手』という仕事であり、若手が乏しい『トロット(演歌)』という分野だった。
 双子といえば息がピッタリであるかのようなイメージがあり古くから音楽界でコーラスが綺麗にハモれるデュオとして重宝され内外問わず、良質なミュージシャンが生まれている。





日本ではザ・ピーナッツあたりが有名どころ。最初、2人はコメディアンとして出演していた『ギャグコンサート』で歌を歌う機会があり、それに目をつけた幾つかの事務所から歌手デビューの提示があったものの、一度きりの企画・使いきり要素が大きかったためすべて断ったという。実は二人とも歌手デビューはコメディアンになる以前からの大きな憧れで幼いころからトロットに慣れ親しんでいた手前、その道のプロとして成功するならチャン・ユンジョン、パク・ヒョンビンなど若手トロット歌手を送り出しているイヌ(インウ)企画と契約したいと自ら2人訪れたのは06年。はじめは門前払いを受けという。しかし、彼女たちの熱意は冷めることがなく1年弱で数十回イヌ企画でテストを受け続けようやく07年11月本選に合格し、アルバムリリースの承諾にこぎつけた。その瞬間、2人は韓国を代表するトロット女性デュオになるまでギャグを封印すると宣言した。



 『
Wink(ウィンク)』という名前は姉、カン・スヒのアイデアで候補としては『ほおずき少女』『ツインガールズ』も挙がっていたという。韓国では『ウィンク』という純情マンガ月刊誌が有名だがそこからではなく「相手を短時間で魅惑する」というウィンクの持つパワーをそのままグループ名にした。いよいよ翌年、08年2月ラテン風味のトロット‘天生縁分’というシングルでデビュー、ステージ活動も去る1月からスタートし、活動曲のMVには同胞であるコメディアン総勢50人が出演し話題に。その後、先輩でありポップス(インディー時)からトロットへ転向し大成功を収めているチャン・ユンジョンの全国ツアーにゲストとして呼ばれながら、韓国各地を巡業。その結果、同年11月に開催された『第15回大韓民国芸能芸術賞』では、女性新人賞の栄誉に輝き(デビューしてから9ヶ月経っての新人賞は異例中の異例らしい。)その出来事と交差するかのように同月、かねてから準備していたファーストアルバム『プクプク』を発表。
 タイトル曲はもちろんトロットだがワンガ‘Nobody’ソン・ダムビ‘狂いそう’など大ヒットナンバーが多用している中毒性のあるリフレインを注入。その繰り返される
‘プクプク’とは『照れる』という意味のネット語でよく分からないご年配の方でも一緒に歌っている光景が目に付くほど茶の間で火がつき、演歌チャートでは1位を保持し続け03年チャン・ユンジョン以来の演歌リバイバルを巻き起こしている。さて、冒頭でゲテモノと勘違いしてしまっていたともらした小生だがアルバムを通して聴いてみると、色々な発見があった。まず、姉妹で歌っていた歌手の系譜として『ウィンク』が存在していること。もし姉妹歌手の過去の名曲を今、生で耳にしてみたいと思っても体現できる歌手は限りなく少ないわけで、ウィンクのように

銀滴(ウンパンウル)姉妹の‘マッポ終点(1974)’
バニーガールズの ‘その人が連れて行ってくれる(1974)’
パールシスターズの‘コーヒー1杯(1968)’
イ(李)シスターズ‘ウルン島ツイスト(1963)’
例外ではあるがThe Wild Cats(トゥルコヤンイ)‘心弱くて(1979)’


などアルバムで披露してくれているカバーは往年のコーラス韓国歌謡
ファンが大喜び間違いない選曲。

 彼女たち自身もトロットが好きで幼少期から、流行歌をあまり追いかけず良いと思って歌っていた歌がたまたまトロット(演歌)だったと語っていることからストレスなく歌手活動を続けられるだろうしこういったペースでアルバムを発売していけば大ヒットしなくとも平均的な活動と地位は約束されている気がするのでぜひこのまま変わらずに頑張って頂きたい。追記として09年1月5〜11日 ラジオリクエストで‘プクプク’が
ペク・チヨンの‘銃に撃たれたように’を抑え1位(89回)を獲得している。

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