カップル(COUPLE)
 
猟奇的(死語)K−POPを歌う女子大生デュオ
DISCS


『1st LooK』


‘私だけ見て’


‘ABC’






カップル(COUPLE) / 1st LooK ('08)   L100003665

 当たりが出た。これだからK−POPはやめられない。ヒット云々はないだろうがこれぞ韓国らしい音楽。曲全体にリズムがウネリ、そこにドンピシャのメロディとラップの掛け合い。欧米や日本に媚びることなく突き進む最高のグルーヴが私たちの胸の奥を突き動かす。気になる彼女たちの名前は『Couple』。88年生まれのソヨンとスミンは同じ大学の放送芸能科3年生。「バイトが終わったので歌手活動はじめました!」なんてあっけらかんと話し、仕舞いには「就職活動を歌手でのりきった」とまで(笑)
 全羅道全州で末っ娘に生まれた柴咲コウ似のソヨンは高校3年生の時に演技学校へ通うためソウルに一人で上京。母親は幼いころからソヨンに一日ミュージカルを見せたり彼女の芸能界入りも人一倍理解を示し「あなたが選んだ道だから後悔せずに全力をつくしなさい」と女一人の上京に反対ひとつせず送り出してくれて感謝していますとソヨン。
 WAX似のスミンは逆に長女でソウル生まれ。小さい頃から歌手になると公言していたソヨンだから両親も芸能界に対して偏見がなく大学入試でも迷うことなく演劇映画科を選択することができたという。 「幸せ者だと思います。 私の周りで両親が反対していて悩む友達がいっぱいいました。大学に合格した日も両親がすごく誇りに思ってくれましたし最近でも 『よく食べると歌も上手くなるよ』とおいしい食事をいっぱい作ってくれますし」とスミン(笑)。その後彼女は大学在学中ミュージカル『8人の女』出演をきっかけに歌って踊れる『歌手』という職業にさらに大きく魅力を感じたという。
 そして放送芸能科の多くが芸能人たるものこそ『専攻を生かした職業』だと考え、そこに滑り込ませる就職活動=オーデションにスミンとソヨンもすべてを賭けることに。しかし、いまどきの生娘らしく自信をもって臨んだオーデションは十数回撃沈しかなり凹む。そんな時、女子大生歌手募集の求人を知人のつてで知り真夜中の即席オーデションがスタジオで行われ、関係者から関係者に話が渡りめでたく芸能事務所『STAR COMS』で歌手準備、インターンへ突入した。ここからがよくある話で8時間の過酷なトレーニング・ダメ出しが2人を待っておりいよいよバイトを辞め本気モードへ。その甲斐あってようやくデビュー直前にモバイルゲームブランド『ジパング』のモデルを経て08年11月年5曲入り
『1st Look』が完成。その瞬間、二人は泣き崩れた。
 リーダー曲
‘私だけ見て’は中毒性のあるリフレインが耳に残るナンバーで今回プロデュースした『Mad Soul』のDr.GとRAPのD.Seoは黒人音楽のリズムを生かしている。しかし、そのリズムは東洋的メロディとピッタリの相性で胸を強調させるモアダンスなるものも売りのひとつとなってセットで販売。11月にはKBLバスケットボールの会場などでハーフタイムショーの招待ゲストとして呼ばれるがその後はなかなかインディーに近い弱小事務所だから話題に上ることなく年を越し再び09年1月釜山のKBLバスケットボール会場での巡業へ。TV出演が皆無だったと思うのだが制作側はシングルの反応が上々だということで夏には初のアルバムを完成させるという超ポジティヴ思考。楽曲は個性的で差別化が図れるが、歌ってる姿がマイナスになる時もある。せっかく面白い音楽なのに振りはSラインを生かしたセクシーダンス、衣装も場末のセクシー系なのでかなり損している気がしてならない。こんな歌なら無理にセクシーな方向へいかなくても初期JADUなみにいい意味で壊れているほうがよっぽど目立つ。これじゃあまるで東大門の売れてないショッピングセンター前で踊っているコンパニオンのお姉さんじゃないかと思うがもしかして最近の韓国女子大生のファッションはこんなものか。






ブックレット&裏ジャケット
CD

(C)Copyright 『K-POP GIRLS DISC FAN』 1999~
レビュー、資料等の無断転載を固く禁じます。


track feed Kポップ 韓国女性アイドル