Clerks(クロックス)
 
秋葉+メロコア+K−POP
DISCS


『May I Help You?』


‘鳥の串焼き’


‘夢の翼’


Clerks(クロックス) / May I Help You? ('09)   OPC-0021

 え"え"、ここれは...。とジャケットを手に取り見るからにゴスロリ・コスプレファッションに萌え〜はしないがきっとJ−POPフリークだったkirots系アイドルに違いないと踏んだのだがPLAYボタンを押した瞬間、予想は大外れ。その正体たるやイカついパンクロックバンド。じゃあ何でそんなジャケなのさ。そこがまさに韓国ならではなのかもしれない。彼女たちの名は『Clerks』。普通に発音するとクラークスだが韓国発音でクロックスと呼ばれている。
 現在メンバーはドラムのLira(リラ)ベース&ボーカルのYedda(イェダ)ギターのSsaem(サム)の3ピース、ガールズバンド。2007年サム以外のリラとイェダに男性ギタリストGerry(ゲリー)を加えトリオでスタートしたクロックスはメンバー全員実用音楽科出身(日本でいう音楽専門学校か)で同じ学校でバンドを組みホンデ周辺でライブ三昧の日々を繰り返す。サムが参加し4人編成になった後、最終的に現在の女性3人に落ち着き、09年2月、クロックス初めての4曲入りEP
『May I Help You?』を発売する。
 このCD、07〜08年ライブで鍛えられた3ピースのドライヴ感がそのまま詰め込まれたインディーズCDで、傾向としてはグリーンデイ、日本のハイ・スタンダードあたりの青春メロコアを師事している。ということでライナーの写真、黒いライダースに身を包んでパンクロッカー然として写っている3人の方が現実に近いのかもしれない。
1.Wink は日本人が外国でCDを発売する時によく使う英語で作ったナンバーでメロコアバンドの勝負曲といったところか。2.夢の羽 は同路線だがハングルで歌っているところとメロディがイキイキ跳ねている感じはK−POPの域に入るし、パンクサウンドが嫌いじゃなければオススメできる。3.鶏の串焼き この曲が押し(リーダー)みたいで、自分たちでMVまでも制作している。コミカルな歌詞とメンバーの掛け合いやセリフなどこれはライブでは異様に盛り上がること必至の1曲。ラストの4.君のそばには、スローな展開からスタートする応援歌で、ドラムのカウントとともに一気にスピードアップするパンクサウンドは友達に対する思いと相まってやけどしそうに熱い歌。
 結果、解説してきたが意外にもこの手のサウンドは日本全国インディーズを探せば星の数ほどいるガールズパンクバンドから容易に見つかるかもしれない。あえて韓国だからと紹介するのはいかがなものかと気後れするが彼女たちの憧れるJ−ROCK、特にスカコア、メロコアの音楽からくるファッションは日本の女性パンクバンドの刺々しさ・FUCK YOU!!を表現したカルチャーな訳でMV‘鶏の串焼き’でのモーニング娘・AKB48系から影響を受けたキロッツ並みのダンスを見てもらったら一目瞭然だが、韓国へと入ってくる『J−ROCKカルチャー』へ依存している若者は、そのまま秋葉系やアニメ・コスプレにも依存しているという面白い現象が『クロックス』を通じて伝わってくる。なるほどだからこのジャケなのか!だからタイトルが『いらっしゃいませ〜(May I Help You?)』=メイド喫茶 なんだ!!






ブックレット&裏ジャケット
CD

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