Brand New Day(ブラン・ニュー・デイ))
 
高級アイスクリームのようなアルバム名でデビューしたよく眠りよく食べる女子大生トリオ
DISCS


『LADY GARDEN』


‘生きられるわ’


Brand New Day(ブラン・ニュー・デイ) / Lady Garden ('09)   DRMCD 2322

 「いつも新しい日=新鮮」という意味をもたせた『Brand New Day』はオシャレなネーミングとは裏腹に歌唱力で聴かせる“パワーボーカル”SEEYA系クローンでキャッスル J エンタープライズが送り出した新人3人組。
 メンバーはホウォン大学実用音楽科で同期の2人、モダンロックやファンクが好きな『チェリン(21)』ジャズ・ブルースが好みの『スア(20)』と1年先にソロデビューが決まっていたスンシル大実用音楽科でポップ大好きの『スジ(21)』で結成され、涙がでるほど過酷だったという2年間のチャン・ヘジンによるトレーニングを乗り越え09年1月無事デビューできた。特にスアは中学校時代から芸能界に憧れており当時、デビューを餌に事務所詐欺にもあったという悲しい過去があるだけに今回は嬉しさもひとしおだろう。
 容姿的にはこれといって個性的な女性はおらず、ごく普通の女子大生を3人揃えてみましたという具合。しかし現在、アイドルには少女時代・ワンダーガールズ・KARAをはじめ、実力派にはSEEYA、ブラウンアイドガールズ、GavyNjとガールズグループが花盛りで、需要も多い分、印象の薄い新人ソロ歌手にお金をかけてデビューさせるよりグループとして売り出したほうが安全かつ話題となるとふんだのか。
 7曲入りミニアルバム
『Lady Garden』は本人たち曰く「少女庭園という意味ですが成熟した高級なイメージに加えタイトルに相応しいアダルト歌謡をするという意思表明です」だそう。Ladyは少女ではなく淑女だと思うのだが、話は変わってリーダー曲は2曲目‘生きられるわ’でエレクトロ・ハウスがバックサウンドを形成しつつトロット風なサビがリフレインされる韓国ならではの折衷ナンバーで、明らかにSgワナビーが一世風靡した04年あたりから派生したサウンドを追っている。「あなたなしでも生きられる、よく眠りよく食べているのよ」という歌詞がかなり笑えるが、声を酷使した歌い方にはやや無理があって幼少期にパンソリ(伝統音楽)でもやってなければ出ないような歌唱法に女子大生3人の2年間ボイトレでは体質的に無理がきたみたいで活動中にメンバー全員“喉頭炎”を発症し医者から2週間の安静を強いられた。
 その後の『Brand New Day』は、09年2月現在トップ20前後にチャートインするまずまずの滑り出しでSEEYA,ブラウンアイドガールズが休養の中、パワーボーカルではGavyNjの‘恋愛小説’をのぞいては敵なしの状態なのでこの分野もまだまだ開拓(新人デビュー)の余地があるみたいだ。
 その他のアルバム楽曲はSEEYAマナーに従ってのものが多くワンガで火が点いた80年代ディスコ復古曲まで4曲目
‘ポッポ’で再現していて用意周到。珍しいところだと1971年イスラエルのコーヒーCMソングとして作られ『ヘドバとダビデ』によって第1回東京国際歌謡音楽祭で歌われグランプリ曲となった‘ANI HOLEM AL NAOMI’(後に日本語を乗せ‘ナオミの夢’とし日本で大ヒット)をダンスアレンジして‘夢の中のナオミ’というタイトルでカバーしている。


 
 


ブックレット&裏ジャケット
CD

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